阿蘇山火口見学シャトルバスの定期運行開始 噴火で損壊ロープウェイの代替で

九州産交ツーリズム熊本市中央区)は11月1日から、熊本県阿蘇山・中岳(標高1506メートル)の火口と山麓(さんろく)を往復する見学シャトルバスの定期運行を始める。  2016年の熊本地震で被災して不通になっていた国道57号と、新たに整備された北側復旧ルートが開通。JR豊肥線も全線復旧したことから、観光客増を見込んで定期便の運行を決めた。  同社は山麓阿蘇中岳火口をつなぐ「阿蘇山ロープウェー」を運行していたが、熊本地震と中岳の爆発的噴火で駅舎などが損壊し、ロープウエー再建を断念。その代わりの定期バスとなる。  大規模噴火後、中岳では断続的に立ち入り規制が続いたが、8月に噴火警戒レベルが引き下げられ、9月から約1年5カ月ぶりに火口見学も再開した。  定期バスは阿蘇山西駅―火口間を1日8便(4往復)運行する。片道が中学生以上500円、小学生以下250円。火口で約35分の見学ができる。問い合わせは産交バス阿蘇営業所(0967・34・0211)。